報恩講とは・・・


お念仏の生涯を歩まれた親鸞聖人の御命日に勤まる法要です。

真宗の念仏は、自力に執着するわたしの闇を照らし、浮かびあがらせてくれます。

しかし念仏を忘れ、闇に気づいていないのがいまのわたしたちではないでしょうか。

「念仏という光に照らされ、闇をあきらかにせよ」と呼びかけつづけてくださる諸仏、先にお念仏の道を歩まれた、先達の声に耳をかたむけ、受け継がれてきたお念仏と出遇う場となってほしい。そんな大切な機会としてお勤めするのが報恩講です。

「念仏申さんと思いたつ心の起こるとき、すなわち人間の生活が始まる」(金子大栄)

人間として生まれ、人間として生きているつもりの私たちではありますが、はたして人間であることに深い感動と謝念を持って、真に人間らしく生きているでしょうか。
ぜひ、毎年の報恩講には努めて足を運び、心静かに聖人の教えに耳を傾けていきたいものです。

法通寺 報恩講